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初女(はつめ)さんのおむすび

少し前のことになりますが、

『初女さんのおむすび』~岩木山麓・ぬくもりの食卓~ http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3599/2315629/

悩みを抱える人々を迎え、一緒に食卓を囲む活動をしてきた佐藤初女さん(番組当時87歳)と人々との交流の記録

というテレビ番組をみました。

この中で、印象に残ったことを少し書き出してみます。

「きっと心の傷を癒やしてくれたりとか そういう事じゃないと思うんですね。 ぽっかり穴の空いたところを埋めてくれたりとかじゃなくて ぽっかり心に穴の空いた私をしっかり その心を抱きしめてくれるっていうのが全身で感じました。
 お話を聞いて頂いた事もそうだし 何か初女先生がよそってくれたり作ってくれて お話ししているうちに 昔食べれた自分に出会う事ができたんです。 イスキアで食べる食事は、いつも丁寧に心を込めて作って下さっていて、本当においしいです。 人は食卓で食べ物だけでなく、人との関わりも食べているのですね」

こんなに繊細に感じ取れる、これだけの感性を持っている人が生きにくい世の中。生きにくい人に問題があるのではなく、生きにくい世の中の方に問題があるのでは?

不登校などは、ちゃんと登校できるひとが普通で、登校出来ない人は問題がある。
という事になるような気がしますが、普通に行ける人がむしろ特殊で、行けない人、無理して行っている人の方が普通、というような発想の仕方も必要なのでは? 

というようなことを感じました。

「今、受け入れてくれる人、聞いてくれる人がいないっていう事、今の社会は、話したい人、受けてもらいたい人はたくさんいるけれども、そういう人に出会わないっていうのでみんな悩んでるっていうんですね。
私の場合は、無条件で自分の中の考えを持たないでお会いする。それだけだと思いますよ。
それと食を通してですね。食っていうのはこれほどストレートに心を伝えるものはないので、やっぱり食べておいしいって感じた時に、その人がすっと変わっていくんですね。」

「無条件で自分の中の考えを持たないでお会いする」

これは、本当に難しいことであるように感じます。

「食べておいしいって感じた時に、その人がすっと変わっていくんですね」

こういうお料理が少なくなってきているのではないかなあと思います。

食について、改めて深く考えさせられた番組でした。

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