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2008年6月

第89回葩会 料理 その2   The 89th Hanabirakaiーlunch- 2

Cimg3770_5 先日のお料理の続きです。

ちりめん山椒のおむすび、蓮の実とえんどう豆のごはんです。

ちりめん山椒は、私の手作りです。材料は、ちりめんじゃこ(boiled and dried baby sardines)、山椒の葉と実(leaves and seeds of Japanese pepper) 、調味料は、しょうゆ(soy sauce)、酒(sake)、みりん(sweet sake )です。

蓮の実(lotus seeds)は、中国で買ってきたものです。乾燥した蓮の実を水で戻して、やわらかくなるまで煮て、えんどう豆(peas)と一緒に(塩を少し入れて)、炊飯器で炊きました。蓮の実は、栗のような、百合根のような・・、でも、少しほろ苦さがあります。

 

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第89回葩会 料理   The 89th Hanabirakaiーlunch- 

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Cimg3782先日の茶会の食材、お料理です。                         

島根県から送ってもらった、はちくです。筍は、 糟汁にしました。

These are bamboo shoots called Hachiku.

で、外側の竹皮が何かに使えないかなあ・・と、Aちゃんと考えて、おむすびriceballを竹皮で巻いてみました。

We wrapped a rice ball up in the bamboo skin.

そのおむすびを、お弁当が入っていた竹籠(今まで何度も使っている)に入れてみました。

ちょっと洒落てません?お料理やさんでも、出せるんとちゃう?、観光地に売りに行こか?と、2人で盛り上がっていました・・。おむすびの具は、母が作ってくれたフキノトウ味噌です。

第89回葩会 “和漢のさかいをまぎらかす” その3 The 89th Hanabirakai “wakannosakaiwomagirakasu” 3

2_cimg3734_2先日の茶会の茶器です。

これも、“和漢のさかいをまぎらかす”  です。

黒漆の茶器と、白いシュガーポットを組み合わせてみました。

黒い蓋は、塗りのお茶道具、身の部分は、シュガーポットです。前回の記事でご紹介した、白いお菓子皿とこの茶器の白は、白白のコーディネートです。洋食器の白は、ほんとに真っ白なんだなあ・・と改めて思いました。

This is a tea container. The black one is the lid of the lacquer tea container and the white one is the sugar container. I mixed different ones.

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昔のお茶人さんは、陶器の小壷に象牙の蓋を組み合わせられたわけですよね。この組み合わせを考えられたのは、どなたなのでしょうか?舶来品の陶器と象牙。当時としては、貴重品同士の組み合わせになるのでしょうか?今でこそ、茶道具として見慣れたものですが、初めてこの組み合わせを見られた時、昔の方は、どのように感じられたのでしょうか?

現代版“和漢のさかいをまぎらかす”。

昔と今のさかいをまぎらかす、縦の線だけでなくて、横の線をまぎらかすのも必要かもしれませんね。例えば、Spainでなら、SpainとJapanのさかいをまぎらかす、Chinaでなら、ChinaとJapanのさかいをまぎらかす、U.S.Aでなら、U.S.AとJapanのさかいをまぎらかす・・。といったように。

最近思うのは、昔は、日本は“島国”で、そのことにより保護されていた部分もあると思いますが、今は、“島国”という印象は薄れて来ているように思います。このグローバルな時代を生きて行くためには、自分が日本人であるということをよほど強く意識していないと、何か大きなものに飲み込まれてしまうような気もします。自分が日本人であるということ明確に意識する。ということの1つが、自国の文化のことを知り、誇りを持つということではないかなあと感じています。

第89回葩会 ーお菓子ー The 89th Hanabirakaiーsweets-

Cimg3771_2先日の茶会のお菓子です。

These are chocolates made in U.S.A and eacuteclairs made in Japan.  I used these sweets at a recent chakai.

It is the first time to serve the western style fresh cakes at chakai.

エクレアとアメリカのお土産のチョコレートです。 チョコレートは、今まで何度か使ったことがあるのですが、和生菓子ではなくて、洋生菓子を茶会のお菓子にしたのは、今回が初めてです。

改めて考えてみますと、なぜ、茶席のお菓子は、いわゆる“和生菓子”なのでしょうか?茶の湯の歴史としては、途中からお菓子として採用されたものなのに、なぜ、どの茶席に行っても、“和生菓子”が出てくるのでしょうか?流派が違うと、お菓子も全く違うものかと思いきや、こういうところは、流派が違っても不思議とみな共通であるように思います。今、これだけいろんなお菓子があるのに、なぜ、頑なにこだわるのか?正直、よくわからないなあ・・と思います。今回、“洋生菓子”にしたのは、1つの問いかけでもあります。

抹茶に、“洋生菓子”という組み合わせですが、見回してみますと、抹茶を使ったケーキ、抹茶のチョコレート、抹茶のアイスクリーム・・などが、いろんなお店でたくさん売られていますよね。これは、洋菓子の素材と抹茶が合うからだと思います。飲み物としては、抹茶カフェラテなんかも、よく見かけますよね。こうやって見てみると、抹茶は和菓子にしか合わない、ということはないと思います。

そもそも、今は、何が“洋菓子”で何が“和菓子”なのか、区別が難しくなってきていますね。洋菓子屋さんで、和菓子に特有の素材を使ったものがあったり、和菓子屋さんで洋菓子屋さんで売られているようなお菓子が売っていたり・・、と、ちょっとミックスしているような気がします。

今回、“洋生菓子”を使うにあたって気をつけたことは、まず、一口サイズで食べられるものであること。という点です。“洋生菓子”は、通常、フォークで食べますが、通常のケーキだと大きすぎるので、手で食べられる、小さいお菓子を探しました。プチケーキですね。で、何種類かの中から、事前に味見をして、抹茶との相性を考えて、今回はこのエクレアにしました。ちょっとオレンジ風味のエクレアです。

で、お客様がたのご意見ですが、特に違和感はないとのことでした。ある方が、エクレアの上の飴状の部分が口に残る気がする。とおっしゃいました。しかし、これは、よく考えてみると、和菓子の中の、代表的なお干菓子である有平糖というお菓子は、飴菓子ですよね。それも、今はすっかり“和菓子”になっていますが、もともとは、ポルトガル伝来の“洋菓子”ですよね。

茶会のお菓子についても、“和漢のさかいをまぎらかす”ということがあってもいいのではないかなあ・・と思います。

第89回葩会 “和漢のさかいをまぎらかす” その2 The 89th Hanabirakai “wakannosakaiwomagirakasu” 2

では、“和漢のさかいをまぎらかす” の続きです。

前回の記事の写真を拡大してみます。

Cimg3704_2 Cimg3744_2 絵が、掛かっていますが、これは、10年くらい前に、私がパリのモンマルトルで買ってきたものです。梅雨の季節なので、傘の絵にしました。

I bought this picture at Montmartre in France.

お花は、玄関にいっぱい咲いているドクダミ。

The flower is Dokudami.

籠は、アケビの蔓でできています。知り合いの方が、新潟県の山の中でアケビの蔓を見つけて来られて、作られたものです。まさしく、“わびの道具”、という感じがしませんか?世界に1つしかない、一点ものです。おとしに水を入れて生けました。

The basket is made of Akebi.

敷板は、茶道具屋さんで買った黒い塗りの板です。

では、これらを、【和と漢】、【今と昔】 に分類してみます。

まず、この傘の絵は、“今”ですね。 籠は、昔から花を生けるのに、こういう籠を使われてきたので、“昔”のものとも言えますし、最近、山から蔓を取って来て作られたものなので、“今”のものとも言えます。よって、今と昔、両方ですね。 こういう風に考えると、ドクダミの花も、今であり昔である。両方の要素がありますね。 敷板は、いつからこういう板を使うようになったのかは?ですが、“昔”のものになりますね。

こうやって見ていくと、床の間という空間に、和と漢、今と昔が混在してますよね。

茶席には墨蹟、という印象が強かったのですが、改めてよく考えてみると、昔は牧渓の絵などが、すごく珍重されていたわけだから、絵でも全然おかしくないわけですよね。

昔のものと今のものを仲良く融合させればいいんだ。昔のものを捨て去らなくていいと気付いたら、ものすごく気が楽になりました。すごく自由になれた気がします。

よくよく考えてみると、ここずっと、、“和漢のさかいをまぎらかす” ということをしていました。明確に意識してするかしないか、の違いだけでした。

第89回葩会 “和漢のさかいをまぎらかす”  The 89th Hanabirakai “wakannosakaiwomagirakasu”

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先日の茶会の床の間です。

これを見ていて、ふと、“和漢のさかいをまぎらかす” という言葉を思い出しました。これは、わび茶の祖と言われる、村田珠光(1423-1502)の言葉です。

私が長年抱えていた問題に、やっと答えが出ました。

今現在の茶の湯は、昔のままで、時代に合わないところがいろいろとあります。で、私は、どうしたら、今の時代に合った、今の時代に生きる茶の湯になるのだろう・・とずっと考えていました。新しいものを探そう探そう・・としていました。でも、そうすると、今まで積み重ねられてきたものを否定することになる、茶の湯ではなくて、全然違うものになってしまう可能性があります。よって、昔と今の間で揺れ動いていました。

で、この 、“和漢のさかいをまぎらかす” ですが、村田珠光(1423-1502)の時代で考えてみますと、“漢”は、中国から来た高価な舶来品、“和”は、国産の雑器のようなものに代表されると思います。今まで珍重されて来た“漢”と、今新しく見出された“和”の両方を茶会の中に使って、かつ、そのさかいをまぎらかす、両方をうまく調和させる、ということではないのかなあと思います。つまり、今までの線上にありながら、でも、今この時も入っている、今の時代に生き生きと生きたものになる。ということではないかなあ・・と思います。昔からのものでありながら、今のものでもある。ということになると思います。

これを現代に置き換えてみると、“漢”は、伝統・昔・積み重ねられてきたもの、“和”は、現代のもの・今・新しく生まれるもの、という風に言えるのではないかと思います。そのさかいをまぎらかす、うまく調和させる。すると、伝統的なものでありながら、〔LIVE〕 になるのではないかなあ・・と思います。

“和漢のさかいをまぎらかす”、“和漢のさかいをまぎらかす”・・・、 ということを繰り返すうちに、わび茶というものが確立されたわけですが、現代も、現代版の、“和漢のさかいをまぎらかす” ということを繰り返していると、何かが自然に確立されてくるのではないかなあと思います。

【歴史は繰り返す】 ですね。

今まで、この“和漢のさかいをまぎらかす” という言葉を、ふーんと、いう感じで軽く受け取っていましたが、今は、とても重く受け止めています。この言葉が出てくるまでには、長い道のりと葛藤があったのだろうなあ・・という風に思います。そんな簡単に出てくる言葉ではないと思います。村田珠光は、“和漢の間”でかなり長い間、揺れ動かれたのではないかなあ・・と思います。その結果、この言葉が出てきたのだと思います。

第89回葩会   The 89th Hanabirakai

今日は、第89回葩会でした。

今回のテーマは、“和漢のさかいをまぎらかす” でした。

詳細は、また後日書きます。

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