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THE TEA CEREMONY 2

The rest of the comment concerning about “THE TEA CEREMONY -a fukusa- 4”.

先日のコメントの続きです。

で、the tea ceremonyセットですけど、こういうものは要するにおままごとセットのようなものなので、たとえそれがかなりおかしなものであっても、こだわらずに笑っておけばよい、というのが私のスタンスです。おままごとセットで遊んだ女の子が、それがきっかけで料理に興味を持てばよいわけですものね。
 抹茶をたてるのにどうしてもないと困るものって、実は茶筅と抹茶だけかな、と思います。あとはなんでも代用できそう。このセットは、必需品の茶筅に、とりあえずこちらで手に入りやすかったものを組み合わせてみただけのような感じがします。
 このセットを利用してみて茶道に興味を持った人が実際に始めてみれば、「なーんだ、あれはでたらめだったんだ」って分かりますものね。それはそれでいいのかも。

 でも、外国で見かける日本文化の本物度が気になる、というのは、よくわかります。chajinさんが、自由に道具を見立てて楽しめるのは、日本文化や茶道がしっかり分かっていて、かつどっぷりその世界に浸かっているから。だからこそ、はずれられる。けれど、分かっていない人に見せる場合は、まず伝統に忠実なものを。やっぱり帛紗が「はぎれ」では困る。そういうことですよね。
 ...最近、日本の外務省が、海外の「日本食レストラン」を調べて「ほんものの日本食」かどうか、認定するということを行った(あるいは、行うことになったのかな?)そうです。わたしなどからみると、「わざわざよその国まで行って、よけいなお世話や。ほっといたら?」と、思うのですが、日本をよく知らない人から、日本食じゃないものが日本食と呼ばれることが気に入らないようですね。
 こっちで曲がりなりにもお茶をやろうと思うと、実際に伝統に忠実なものが手に入りにくい(あるいは不可能な)環境で、どこまで忠実ならお茶なんだろう、どこまでなら誤解をうまずにはずれられるんだろう、と考えざるを得ません。
 chajinさんのブログでの考察は、そういうことを考えるためにいろいろな糸口を提供してくれていると思います。

私の説明不足。というところが感じられましたので、もう1度、THE TEA CEREMONY  の中身をご紹介します。

Img_4792_3

Img_47981_2

*Okakura Kakuzo's classic work “The Book of Tea” with a new Afterword “How to perform a tea ceremony” for recreating a 【thin tea 】 ceremony in your home. 

*Incence and holder 

*a fukusa

*a traditional tea bowl

*a bamboo whisk

ちょっと補足しておきますと、本ですが、中身は、岡倉天心の茶の本と薄茶の点前、点て方が書いてあります。ざっと読んだだけなのですが、点前については、鏡柄杓のこととか、事細かに書いてあるようです。これを読んで、家でこの通りにできるのなら、お稽古には行かなくていいなあ・・と思いました・・・。

私は、このセットはとても興味深いなあ・・と思いました。

これを見ていて感じたのですが、茶道具は、大きく分けて2つの要素から成り立っているのだなあ・・と思いました。上の写真でピンクのリボンがありますが、それが境界線です。で、この場合、袱紗とお香、茶碗と茶筅の2組に分かれるわけですが、前者は、必需品かどうか?がつくもの、後者は、必需品に属するもの、です。もちろん、茶碗は、丼でも構わないのですが、何かボール状のものは必要ですよね。

で、私は、最近、袱紗不要説を唱えているのですが、この白いfukusaを見て、「これって、私に対する挑戦状?」という感じもしました。このセットを作られた方が、適当に組み合わせたのかもしれませんが、ある意味、茶の湯の本質を突いているかも・・と思いました。

茶の湯が、tea ceremony と言われる所以、 “ceremony” の要素を生み出しているのは、茶碗とか茶筅のような必需品ではなくて、袱紗やお香のようなものかもしれないなあ・・と思いました。

私は、これを、“でたらめ” だとは思わないです。これを、“でたらめ” というなら、何が、“でたらめ”でないのか、ということになりますよね。うまく言えないのですが、場所や道具が最高のものであっても、“でたらめ” になることもあるし、逆に、場所や道具がとても最高とは言えなくても、“本物”となることもあるのではないかなあ・・という気がしています。

で、私が、海外の日本のものに興味があるのは、深い意味は全然なくて、ただ、おもしろいから!です。例えて言うと、ほっぺたが、ヒクヒクするような、脳が活性化されるような、おもしろさ、とでも言えるでしょうか?世界中の日本料理店に行ってみたいです。ただ、日本のものをそのまま・・・というのには、興味がありません。それぞれの国の中にどう溶け込んでいるのか、が、興味があるところです。誰か、連れて行ってください・・・。

脳が活性化されるような、示唆に富んだコメント、ありがとうございました。また、よろしくお願いいたします。

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茶道具 chadougu : tea utensils」カテゴリの記事

コメント

コメントへのコメント、ありがとうございます!

引用文の囲い方がちょっと分からないんですが、

「私は、最近、袱紗不要説を唱えているのですが、」

「茶の湯が、tea ceremony と言われる所以、 “ceremony” の要素を生み出しているのは、茶碗とか茶筅のような必需品ではなくて、袱紗やお香のようなものかもしれないなあ・・と思いました。」

下の文に賛成です。
上の文と下の文が、私には矛盾しているように感じられるんです。でも、そういうのは個人的な感覚なのかもしれません。

まず、私が「どうしても必要なものは茶筅と抹茶だけ」と言ったのは、「代用がきかないもの」という意味で、たとえばお香や帛紗がお茶に必要じゃないと言ったのではない、ということだけ確認しておきますね。
私は、完全に帛紗擁護派ですから。^^;
というか、帛紗そのものがなくても、帛紗の代用、あるいは清めの動作を助けてくれるもの、は、あってほしいものだと思っています。

私は集中力に欠けたり意識が散漫になったりしがちな人間なので、お茶をいただく前にゆったりとした帛紗さばきを見て、亭主とお客がすうっとひとつになってその場の空気にとけ込んでいく過程を体感したいんです。chajinさんがおっしゃる儀式めいたものによって、心が一つになっていく。そういう手順を踏んでこそ、もっとお茶がおいしくなると思う。自分が点てる側でも同じ意味で、帛紗さばきは省略したくないです。

結婚したばかりのころ、夫が食事前に「いただきます」と言ったあと延々と手を合わせていたんです。「なにしてるの?」と聞いたら、「ほんとうにありがたい気持ちが湧いてくるのを待ってるんだ」と言うんですね(いまどきは、お悟りを開いてすぐにありがたくなるのか、さっさと食べてますが)。形を整えることによって心が整えられるんですね。

お茶の場合は、それぞれの心の準備というだけじゃないくて、その場にいる人皆のあいだに共有するなにかを築き上げていく感じがあるので、私にとっては、よけいに帛紗さばき(や他の一見お茶を点てる動作とは直接に関係のなさそうなこと)が役に立ちます。

「私は、これを、“でたらめ” だとは思わないです。これを、“でたらめ” というなら、何が、“でたらめ”でないのか、ということになりますよね。」

さすが論客のchajinさん、突っ込まれてしまいましたが、これは言葉のあやですから、基本的にchajinさんの意見に賛成です。でないと、海外のお茶は、いくらがんばっても日本のお茶にたちうちできないことになってしまいますもの!

chajinさんが外務省的でないのはよくわかっています。そういうつもりで日本食の例を引いたのではなかったのですが、そういうふうにも読めますね。ごめんなさいね。

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