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茶筌  A chasen ( a bamboo whisk ) 3

Img_5102_4 こちらは、奈良の高山の茶筌です。途中の段階です。

These are  bamboo whisks made in Takayama, Nara prefecture. They are not finished goods. It has to go through several processes before it is finished.

1つの茶筌ができあがるまでに、何段階もの工程があります。

茶筌の穂の部分は、よく見ると、すべて同じ薄さではなくて、先の方が薄くなっています。この写真でおわかりになりますか?

どのくらい竹を薄く削るのかは、口では説明できない、長年の経験、勘だそうです。手の感じで見分けられるのだそうです。

ちなみに、アメリカで買ってきた茶筌は、すべて同じ薄さでした。

我ながら不勉強なことですが、高山の茶筌が、こんなに手が込んでいるとは、全然知りませんでした。一本一本手作りで、製作過程で、ほんの少しでも破損すると商品にはならないようですし、正直、高山の茶筌は高いなあ・・と思っていたのですが、こんなに手が込んでいるなら、当然やなあ・・と思いました。今は、中国製かな?、安い茶筌が出回っていますが、ものによっては、お茶を点てている間に、穂が折れて、お茶の中に竹の穂が入ってしまうことがあります。茶筌は1番大事なものですから、やはり、高山の茶筌がお薦めです。耐久性、持ちもいいようです。

今の茶筌は、利休時代と全く同じではなくて、よりきれいにお茶が点つように、改良されたものらしいです。昔の茶筌では、今のような泡は点たないそうです。

今、思いつきましたが、泡だて器の代わりに、茶筌を使うと、お料理の味も変わってくるかもしれませんね。だいぶ使ってお茶が点てにくくなった茶筌は、柚子などを卸がねで卸した時、卸がねにこびりついている柚子などを取るのに役立ちますね。

Img_5105_3

こちらは、煤竹の茶筌。に、なる前です。

This bamboo whisk  is not also finished goods.  It was colored with soot.

流派によって、使われる竹の種類、形などが異なります。1つの流派でも、何種類かの茶筌を使いますので、茶筌の種類は、全部で、50~60くらいはあるようですね。120種類とか書いてあるものもありましたが・・。

There are various kinds of chasens ( bamboo whisks ), about 50~60. Because each chanoyu school uses different chasens.

私が習っていた流派では、現在、この煤竹ではなくて、上の白竹でできたものを使っていて、これが一般的なものなのですが、昔の資料によると、その流派の初代の方は、茶せんは、古く赤く、色の付いたもの、こちらの煤竹の方を使われていたそうです。

初めて、このことを知った時、驚きました。なぜ、初代の方のなさっていた通り、煤竹を使わずに、今は、白竹を使うのだろう。と、思いました。お茶のお稽古って、道具の位置は、畳の目の何目と何目のこの位置、とか、決まりごとだらけなので、てっきり、初代の方のやり方を、今もすべてそのまま、初代の方がなさっていた通りに受け継いでいるのかと思っていたのですが、そうでもないのだなあ・・と思いました。どういうものを守ることが、伝統を守ることなのか?流派を受け継ぐ、というのは、具体的にどういうものを受け継ぐことなのか?、こういった疑問が湧いてきました。

で、今回、茶筌の専門家の方に、お話しを伺って、こちらの煤竹は、今は入手が困難で、製作過程でも、古い竹なので割れやすく、途中でボツにしなければならないものが多いそうで、たいへんだとおっしゃっておられました。こういうこともあってか、だいたい、煤竹の茶筌は、白竹の茶筌の3~4倍くらいの値段がします。

私が習っていた流派で、いつから、煤竹が白竹になったのかは?ですが、入手が難しい、高価である、ということを考えると、白竹に変えられたのは、茶道普及というためには、必要なことだったのかなあ・・と思いました。

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先生が9月30日に、学校を去っていった。 最後にね、結構話したかったけど話せなかった。 だからお別れ会の時も、あんまり話できなかった。 後悔したよ。何で一番最後の最後なのに話せないんだろう。話さなかったんだろう。 って。 この学校には、もう先生の跡は無い。 何処を探しても。 でもね、やっぱ好き。 でも、なんと先生と今週の金曜日【もしくは土曜日】会える↑ 文化祭�... [続きを読む]

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