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茶会のドルチェ  a dolce of chakai(tea gathering)

少し前まで、ちょこちょこ 『バンビーノ』 というテレビドラマを観ていました。

これは、イタリア料理店のお話しです。このお店は、接客、料理等、いろんな意味で、お客様に対して、プロのお店だなあ・・と思いながら、いつも観ていたのですが、少し前に、ドルチェについてのお話しがありました。

ドルチェは、イタリア料理の中では、特別な存在である。で、何が特別なのかと言うと、例えば、他のお料理は、分量よりも、料理人の微妙な勘とかが重要であるけれども、ドルチェだけは、決められた分量、分量どおりに作ることがとても大切であること。また、ドルチェは、お客様のお顔が1番ほころぶもの、お客様を1番幸せな気持ちにできるものであること。甘いものがお好きでない方も、ちょっと一口食べてみようかなあ・・という気になるような、 「わーっ、きれいー」 というような存在。 ドラマの中では、こういうお話でした。

で、このドラマを観た後、では、日本の茶会のお菓子はどうだろう・・と考えてみました。私自身は、最近、色付き系を敬遠しつつありますが、一般的に茶会のお菓子、和菓子、生菓子は、彩りも形もきれいなものが多いですよね。

私が、いわゆる “茶会のお菓子” と言われるものを、この頃ほとんど使わないのは、着色料のことなど、いろいろな理由があるのですが、今、1番思っていることは、いわゆる “茶会のお菓子” と言われるものには、ドラマの中のドルチェのような、「わーっ、きれいー」っていう感じがあんまりしないなあ・・ということです。京都生まれということもあり、子供のことから、今まで、どれだけ食べたかわからないほどたくさん食べたので、何も聞かなくても、「ああ、このお菓子はこういう銘だろうなあ・・」とすぐにわかったり、「これは、○○というお店の△△というお菓子にそっくり・・」と思ったり、というようなことが多く、新鮮な驚きがないなあ・・というのが今の正直な気持ちです。

このドラマのイタリア料理店のドルチェを観ていて、茶会のお菓子と最も違うなあと思った点は、いわゆる “茶会のお菓子” は、和菓子屋さんで、完成したドルチェになっているという点ではないかなあ・・と思います。例えば、茶会の亭主が、果物やらケーキやらアイスクリームやら、いろんなものをミックスしてドルチェをつくりあげるのではなくて、買ってきたケーキをそのまま出している、という感じがします。

で、私が、最近、茶会のお菓子に対してイメージしているのは、イタリア料理店のドルチェを作る感覚だったんだなあ・・ということに、このドラマを観ていて初めて気付きました。お菓子屋さんで完成しているのではなく、お菓子屋さんのお菓子は、私が作るドルチェの素材であって、ドルチェに完成させるのは、茶会の亭主である私、という感覚なんだなあということに、このドラマを観ていて初めて気が付きました。新しい発見でした。

Img_3333 Img_3336_1

これは、先月、アメリカ人のご家族が来られた時にお出ししたお菓子です。Img_3313

The other day, I served powdered green tea to American family. They have traveled in Japan for two weeks.

粽とお干菓子です。

These photos are sweets for tea. One is a rice dumpling wrapped in bamboo leaves , soybean flour with sugar and salt. We eat a rice dumpling coating it with soybean flour.   The other is dry Japanese sweets shaped a hydrangea and a piece of ice. The green leaf is a real hydrangea one..

粽は、出雲の私の親戚の手作りです。笹で包まれた中に、お団子が入っていて、黄な粉をつけて食べます。粽は、元は中国から来たようですが、日本的なものなので、すごく喜んで下さいました。きれいな生菓子もいいですが、郷土のお菓子でおもてなしをするというのも、とてもいいことなのではないかなあ・・と思いました。故郷の味、守って行きたいですもんね。

お干菓子は、紫陽花の花と氷室(ひむろ)というお菓子です。緑の葉っぱは、本物の紫陽花の葉です。紫陽花は、hydrangea というそうですが、アメリカのご自宅のお庭に、このhydrangeaを植えていらっしゃるそうで、すごく喜んで下さいました。

下の写真に、2つのお菓子がありますが、これは、1つのお菓子の裏表です。お店の箱には、真っ白の方が上になっているので、今までは、そのまま白い方を上にしていたように思いますが、こうやってひっくり返すと、まるで、2種類、別のお菓子のようですよね。こんなことで喜ぶのもどうかと思いますが、「なかなか、この頃、私、冴えてるやん!!」と、自画自賛してしまいました・・・。

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