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2007年3月

掛軸たと紙

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先日の茶会と、茶道教室の掛け物です。

“掛軸たと紙” という紙製、折りたたみ式で、色紙を挟みこめるようになったものを使ってみました。このようにして、色紙を床の間にかけたのは、初めてです。

この“掛軸たと紙”は、ぱっと見は、表装された、掛け物のように見えるし、上下を折りたたむと、色紙ぐらいの大きさになり、収納にも困らないし、中身の色紙を入れ替えることにより、いろいろに楽しむことができるし、安い(花園大学近くの、自休菴さんでは、367円)、などの利点があります。

軸物がない、茶席ではない場所で、茶席の雰囲気を出したい、あと、海外なんかでも、使いやすいのではないかなあ・・と思いました。色紙を何枚か持って行くと、季節や趣向に合わせて替えられますしね。軸物は、一つ一つ桐箱等に入っているし、ものすごくかさ張るので。

アフタヌーンティー in 茶室 【ランチ】

Img_1942 先日の茶会のお昼ごはんです。

アフタヌーンティー風に紅茶とパンにしました。

以前は、初釜とか炉開きの時以外は、お昼は、具だくさんの、おうどんやお素麺が中心だったのですが、「(お茶より)料理教えて欲しい」、「ここに来たら、人間らしいものが食べられますね」等のご意見もあり、最近は、毎回、みんなでいろいろな料理を作って食べるのも、葩会の特徴の1つになりました。

みんなで料理を作るというのもいいもんだなあ・・と思います。今は、どちらかと言うと、お惣菜屋さんが大繁盛なのをみても、手料理、家庭料理が減りつつあるように思います。今回も、サンドイッチ、作ったの初めてです。という方が何人かありました。1人だとなかなかできないことも、みんなと一緒だとできるし、いろんな人のいろんな料理のやり方を知るというのも、みんなで作ることの利点だと思います。私も、こういうやり方もあるのかあ・・と新しい発見をすることがよくあります。先日も、作りながら、「料理教室みたい」と、おっしゃっていた方がありました。

食事がつくこと、それも、その家の家庭料理でもてなすものである、ということは、茶の湯、茶道の茶会の大きな特徴の1つだと思います。手料理でのもてなしは、茶の湯として、守っていった方がいいことなのではないかなあと思います。

いつか観たテレビドラマで、「(パートナーとして)食の好みが一緒であるということは、大事よ」というようなセリフがありました。この場合は、2人とも美味しいものを食べることが好き。という設定でしたが、確かにそういうことは大事かもしれません。「こんなにゆっくりとご飯食べたの久しぶり.・・・」と、先日の茶会でおっしゃっている方がありました。食事は、人間として最も基本的なことであり、また、非常に特別なことにもなりうるものである。食事、食事を共にする、ということは、人生における大事な時間。最近、茶会に食事がついていることの意味を、改めて考え直しています。

ふのやき  ー今昔ー

Img_1933先日の茶会のお菓子、 “ふのやき” です。

利休時代の茶会記にも登場する、昔からあるお菓子です。

この“ふのやき”は、水溶き小麦粉または米の粉を焼き、味噌餡で包んだもののことで、作り方、味、形は様々で、いろいろな“ふのやき”があったそうです。

今回は、昔風と今風と2種類をお出ししました。前回の韓国料理に続いて、Uさんがすべての皮を焼いて、このお菓子を作ってくださいました。

まず、昔風。写真奥の白っぽい方です。小麦粉を水で溶いたものを丸い形に焼き、中にくるみ味噌を入れて巻きました。

次に、写真手前の今風。ホットケーキミックスに豆乳、水を加え、丸い形に焼き、中にハチミツを入れて巻きました。

この2つは、昔風と今風ということもできますし、和風と洋風ということもできるかなあ・・と思います。

小麦粉の皮に味噌なんて、今ひとつかなあ・・・と思っていたのですが、なかなか美味しかったです。小麦粉の皮の方にハチミツを入れてみたり・・・と、リハーサルの段階で組み合わせを替えて試食してみましたが、今回のこの組み合わせがベストでした。皮と中身、引き立てあうか、ミスマッチか。何でも、取り合わせが大事ですね。

添えてあるのは、床の間に生けた、クリスマスローズの葉っぱです。花器には入れなかったので、なんかに使えないかな・・と思っていたのですが、ちゃんと使えました。仕切りのようにもなっていますよね。お箸は、以前、山小屋で茶会をした時に、伯父が青文字の木でつくってくれたものです。削りたては、ものすごくいい香りがしました。もう、香りは抜けていますが・・・。

菓子器は、八寸。お茶事、4時間くらいかかってする茶会の時、お酒のおつまみのようなものを入れる入れ物です。多分、今年になってからだと思うのですが、私の中で大きく何かのスイッチが入れ替わり、今までは、これは、こういうときに使う、こういうものである。という固定観念にがんじがらめになっていたのですが、今は、例えば、この八寸盆を見ても、ただの木地のお盆にしか見えません。それをどのようにどう使うかは、使う人の自由という気がします。

アフタヌーンティー in 茶室 【ティーカップ】

Img_1956_1先日の茶会で、お昼ご飯の時に使った、紅茶のティーカップです。

抹茶の茶会であり、場所が和室でしたので、和の器を使ってみました。

カップは、煎茶茶碗や、蕎麦猪口、ソーサーは、煎茶の茶托やお菓子皿、を写真のようにいろいろと取り合わせてみました。茶托が同じものでも、カップが異なると、全然印象が違います。全員が違う取り合わせでした。

初めての試みでしたが、こういうのも楽しくていいかも・・・と思いました。

話は変わりますが、最近思ったこと。

“探し物は、一生懸命探している時は見つからず、探すのをやめたら、ふと、出てくる。向こうからやってくる”

という気がします。

春の花、ふわっと生ける

Img_1892_1昨日の床の間です。

“春のやさしい花々をふわっと生ける”

というイメージで生けてみました。

床の間に向かって左側は、籠に、クリスマスローズと、赤白の椿です。

右側は、筒状の入れ物に、紙を巻きつけて、中央を紐で結びました。お花は、サクラソウです。では、この筒の正体はなんでしょう?と、お客様方にお尋ねしましたが、正解は出ませんでした。ガラスのコップと思われたようですが、正解は、茶筅のケースです。このケース、中身の茶筅は使っちゃって、空のがいくつかあるのですが、この度、めでたく、花入に生まれ変わりました。サクラソウって、とても春らしいお花なので生けたかったのですが、茎がものすごく繊細なので、べちゃーと寝てしまい、なかなかいい花器が見つからず、あれこれ試した結果、茶筅の筒で落ち着きました。紙を巻きつけたのは、ケースは透明なので、中身が丸見えなのもなあ・・と思ったからです。黒い板は、瓶掛けの敷板です。普通の花器用の敷板だと、大きすぎましたので・・。

だめなのかどうかは知りませんが、茶の湯のほうでは、籠は風炉の季節に使い、炉の季節にはあまり使いませんね。ところが、生け花では、年中籠を使うので、いつか、「冬でも籠を使ってもいいんですか?」と、お花の先生にお伺いしたところ、怪訝そうなお顔をされたことをとてもよく覚えています。

今回、このお花を生けてみて、所謂 “茶花” は、男性的なお花だなあ、と思いました。武士とか、そういう人の生ける花のような気がしました。女性が、茶花はこういう花である、というイメージが全くない状態で花を生けたら、ああいう花にはならないように思いました。どこがどのようにとか、言葉で上手く説明できませんが、感覚的にそう思いました。

で、今回のこのお花は、今の私、等身大の自分を表している気がします。今の私が、花と向き合って、花を生かすことが出来るように生けてみた。それが、このお花だと思います。

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翌日、水切りしたあと、生け替えました。

同じお花でも、生け方が替わると、印象が変わりますね。

アフタヌーンティー in 茶室 【一保堂の紅茶】

今日の茶会のお昼は、アフタヌーンティー風に、紅茶とパンにしました。

「(抹茶の)茶会で、紅茶ですか・・」と、驚かれた方がありましたので、「えっ?、抹茶も紅茶も同じお茶じゃないですか?」と言うと、「そうですよね・・・」と、笑ってらっしゃいました。

で、その紅茶ですが、

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京都の緑茶の専門店、一保堂さんの紅茶を持ってきていただきました。

昨年、パリの紅茶専門店、マリアージュのSENCHAをおみやげに頂いて、飲んでみましたが(2006年11月16日)、ちょうどその逆バージョンになります。

一保堂さんが紅茶を扱ってらっしゃるとは知らなかったので、今回、初めて頂きましたが、ミルクティに合うお茶だなあ・・と思いました。私は、朝いつもミルクティを飲んでいるのですが、これからもちょくちょく飲んでみたいなあと思いました。

この紅茶は、京都本店にはあるそうですが、すべてのお店で取り扱っていらっしゃるわけではないそうです。茶葉の原産国は、スリランカのようです。

韓国宮廷料理 ~ジャパニーズスタイル~

では、ミルサム(“ル”と“ム”は小文字)の作り方です。

Img_17741 まず、皮。これは、ミルチョンビョン(“ル”は小文字)というそうです。

材料は、4人分で、小麦粉150g。卵1コ。塩小さじ1/3。水カップ1と1/2。です。

作り方は、

①ボウルにふるった小麦粉を入れ、皮の残りの材料、卵、塩、水を加え、泡だて器で混ぜ合わせ、こす。できれば、30分間ほど生地を冷蔵庫でねかせると、生地がなじむ。

②ホットプレートを温め、サラダ油を薄くひく。①の生地を約大さじ1ずつ流し、薄い円形にのばす。大さじのスプーンの背で、丸く形作ります。表面が乾いてきたら裏返し、裏をさっと焼く。これを盆ザルの上に置き、粗熱をとる。こうすると、皮を重ねてもくっつかないようです。

私は、ホットプレートの替わりに、テフロンのフライパンで作りました。フライパンでは、1度に3枚ずつ焼きました。それ以上だと、隣とくっついてしまうと思います。火が強いとすぐ焦げてしまうと思いますので、弱火の方がいいと思います。当日は、この倍の量だったので、かなり時間がかかるかと思ったのですが、Uさんが、すばやく上手に焼いてくださいました。次回の茶会も、焼くものがあるのですが、またUさんにお願いいたします。卵が入っているからかなあ・・と思いますが、なかなか美味しい皮ですよ。

具材は、本では、4人分で、牛肉薄切り(赤身)150g、にんじん1/2本、きゅうり1本、生しいたけ8枚、絹さや70g、ゆでたけのこ1/2コ、ピーマン(赤)4~5コ、卵1コと卵黄1コでした。

私は、写真手前から時計回りに、

水菜・・・洗って食べやすい大きさに切る

干し椎茸・・・水で戻して、煮立てて、砂糖、醤油、酒で味付けする

西洋にんじん・・・せんぎりにして、オリーブオイルで炒め、塩で味を整える

卵・・・卵を割って、溶き、塩少々を加える。油を敷いたフライパンで薄く焼き、せんぎり

ほうれんそう・・・ゆがいて、食べやすい大きさに切る

ツナ缶詰・・・缶を開けて、油を切る

金時にんじん・・・せんぎりにして、ごま油で炒め、塩で味を整える

ジャガイモ・・・せんぎりにして、油で炒め、塩、胡椒で味を整える

でした。分量は、適当です。写真で、2~3人前でしょうか?具材は、多ければ、たくさん入れればいいし、少なければ、少ないで巻く中身を少なめにすればいいですし、大雑把でいいと思います。上記の本の分量を参考にしてください。卵は、テキストでは、より黄色を強調するためか、卵1個に卵黄1個分を使ってありましたが、私は、白身だけ余るのも嫌なので、卵をそのまま使いました。

各自、皮で好みの具を巻き、酢、醤油、溶きがらしを小皿に入れて、つけて食べます。

油を使ったものが多いですが(テキストの具は、すべて油を使って炒めてある)、酢醤油のお陰で、さっぱりと食べやすかったです。人が集まる時の料理にお薦めです。彩がとてもきれいですし、好きなもの好きなだけ入れられるので、嫌いなもの、苦手なものがあっても食べなくていいですしね。具材は、家にあるもので、いろいろと工夫できそうですね。

韓国伝統宮廷料理 ~自然の色~

Img_1773_3韓国の伝統宮廷料理。クジョルパン(ルは、小文字)。

これは、五色(赤、緑、黄、白、黒)の具を8種類用意し、中央にある皮で巻いて食べるお料理です。クジョルパン(ルは、小文字)は、漢字で「九節板」と書き、八角形で9つに仕切られている器の名前だそうです。同じものをお皿に盛り付けると、ミルサム(ルは、小文字)というそうですので、今回のお料理は、正確に言うと、ミルサム(ルは、小文字)だと思います。

器は、左は、朱塗りのお盆。中央は、お茶事の懐石の時、八寸というお料理に使う、木地のお盆。右は、黒漆のお盆です。韓国料理に日本の器です。

このお料理の色は、すべて、自然界の色です。自然界には、こんなにいろいろなきれいな色が存在している。こうやって改めてじっくり見てみると、新鮮な驚きでした。

いつか、何かで、様々な色の食べ物を食べるということは、ただ、彩がきれいというだけでなく、色の異なるものを食べることにより、特に意識しなくても、いろんな栄養素を自然に体内に取り入れていることになる。というようなことを読んだ記憶があります。色の違いは、持ち味、持っている栄養素の違いをも表すということになるのでしょうか?彩がきれいなお料理は、見ていて楽しいし、食欲をそそりますが、バランスよくいろんな栄養を取ることができるとなると、一石二鳥以上ですね。

先日、京都文化博物館の展覧会のことを書きましたが、このお料理のことが頭にあったのか、桃山時代の小袖とかを見ていて、なんてきれいな色なんだろう・・・と思いました。自然の色の美しさに、驚きをもって眺めていました。

少し前から、和菓子、生菓子の、着色料が好きじゃなくなって、全く食べない、ということはありませんが、正直、やりすぎかな・・と思うところもあります。この人工着色料は、いくら食べても、色の持つパワー、自然界からの恵みは受けられないわけです。ますます、色鮮やかな生菓子から、気持ちが遠ざかって行くなあ・・・と思いました。

韓国伝統宮廷料理は、自然の色をとても大切にされているようです。食文化、いろいろな料理を通して、いろいろな国のことを知る。知りたいなあ・・・と、食には格別の関心がある私は、改めて思いました。他の国の食文化を知ることにより、逆に、日本の食文化もよく見えてくるのでは?という気がします。

このお料理は、何年か前の、NHKの『きょうの料理』にのっていたものですが、具材は、私が少し、アレンジしました。この辺はまた後日書こうと思います。

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