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New!?薄茶器

Img_1760_1New!?薄茶器です。

では、一体、何がどのように、 “New” なのでしょうか?

これを、箱書や会記の替わりに、床の間に飾って置いて、お客様に、「これを見て、何かお気づきになりません?」とお尋ねしたのですが、しばらくは、おわかりにならなかったようでした。

薄茶器は、新品、新しい物ではありません。前から使っているものです。では、何が “New” なのか?

答えは、 『組み合わせ』 です。この5つの薄茶器は、いずれも、もともとの組み合わせではありません。例えば、1番左の身(本体)と、左から2番目の蓋が、元の組み合わせ。1番右の身(本体)と、右から2番目の蓋が、元の組み合わせ。です。わかります?中央は、私が竹の蓋置として、自分で竹を切ったものに、茶入の象牙の蓋を合わせてみました。

組み合わせのポイントは、まず、蓋として、大きさが合うこと。持ち運びするので、少々の揺れぐらいでは蓋が取れないものであること。これが重要で、あとは、見た目であまりにも合わないものはやめました。着せ替え人形の感覚です。

これを並べてみて、「あっ、おもしろいこと思いついちゃったー」と、喜んでたのですが、しばらしくして、はたと気付いて、「なんにも、新しくなーい・・・」と、 “がくっ” ときてしまいました。

なぜ、新しくないのか?

それは、こういうことは、先人がもうすでに、されていることだからです。

例えば、濃茶に使う茶入。唐物、中国から来た小壷。これに、象のいる、どこかの国から来た象牙製の蓋をつけて、茶入として、使われたわけですよね?陶器の小壷と、象牙の蓋。つまり、身と蓋が同じ素材でない、ということは何百年も前から実行されていることなんです。そして、茶入は、歴代の所蔵者が、袋や象牙の蓋を新しく作るなんていうこともあり、1つの茶入にいくつもの袋や蓋が付いているものもあります。そういう茶入は、袋や蓋の着せ替えができるわけで・・。着せ替え発想は、新しいことでもなんでもないわけです。

ただ、着せ替えのやり方は異なっていますね。ちょうど、洋服をコーディネイトする感覚かな?雑誌によく、同じ服やバック、靴などを、組み合わせを変えて何パターンか紹介してある記事を見かけますよね。仕事、デート、女友達とご飯・・等々シチュエーション別に組み合わせて。例えば、AのブラウスにBのスカート、AのブラウスにCのパンツ、DのニットにBのスカート。そういうふうな感覚かな?そういうと、着物は、茶入の方に近いかな?着物一枚に帯三本とか言われるし・・。

“着せ替え”の利点は、手持ちの道具を、組み合わせを替えることにより、何倍にも使うことができること。よくある道具でも、組み合わせによって、世界に1つしかない茶器になること。かな?

この5つの中で、私の一番のお気に入りは、中央の、竹と象牙の蓋の組み合わせです。お客様もそうおっしゃってました。ただ、難点は、小さいので、2~3人分しかはいらないことですね。新しく蓋のみを合わせるときは、お点前では、蓋の上に茶杓を置くことになっていますので、茶杓が置けるように、蓋は水平なものがいいと思います。蓋の上に置かなかったら、水平でなくてもいいのですが・・・。

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