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世界の青 ~茶碗編~  他

_img_0338 先日の葩会で使ったお茶碗です。

左手前の濃いブルーのお茶碗は、私の祖父が、もう40年くらい前になると思いますが、デンマークのコペンハーゲンで購入してきたもの。時計回りに、その隣の小ぶりのお茶碗は、祖父が祖父の友人から頂いたもの。中近東の国の出土品らしいです。一番奥の少しグレーがかったお茶碗は、昨年、陶芸家Iさんの工房で作らせて頂いた自作です。今回は替茶巾入れに使いました。その隣の濃いブルーのお茶碗は、伯父夫婦のトルコ旅行のお土産です。今年頂いたので、一番の新入りです。その隣の水色のようなお茶碗は、私の祖母が日本で購入したものです。高麗青磁のようです。

私が日本以外の国のものをいろいろとお茶に取り入れたいなあと思うのは、祖父母、特に祖父の影響が大きいと思います。祖父は、外国に行くと、ちょこちょこお茶に使えそうなものを買ってきていたようです。2人ともいわゆるお点前などはせず、ポットのお湯等で気軽にお茶を楽しんでいました。

先日お料理屋さんで、ある方が、残されたものをお持ち帰りになられていました。それを見て、祖父のことを思い出しました。祖父は、外食すると必ず自分の残したものを持ち帰っていました。胃の手術をしたことや、高齢だったこともありますが、戦争中、食べるものがなかったときのことをずっと忘れていなかったのだと思います。その方も、戦争中、シベリアでのことは、思い出すだけで涙が出てくるとおっしゃっておられました。祖父はてんぷらうどんのようなものでも持って帰るというので、私はよく恥ずかしいからやめといて・・・とぶつぶつ言っていましたが、その度、「アメリカには、ドギーバックというものがあるんだぞ。お前はそんなことも知らんのか・・」と全く聞き入れませんでした。祖父が亡くなって数年経った頃、パリのカフェで、注文したパンが多すぎたので、そうだ、これ持って帰って途中で食べよう・・と後でむしゃむしゃ食べながら、ふと、祖父のことを思い出しました。あんなにぶつぶつ言っていたのに、自分も同じことをしているのに気付き、おかしいやらどこか物悲しいやら、とても複雑な気持ちだったのを覚えています。

この時、教育というものはとても時間がかかるものなのだなあと思いました。たいていは、教育してすぐにその効果が出るのではなく、かなり時間が経った後、「そう言えば、あの時、おやじこんなこと言ってたなあ」とか、「先生こんなこと言ってはったなあ」と初めてわかるということも多いように思います。気付いたときには、教えてくれた人は、すでにこの世にはいないということもあるように思います。だから、大人は、例え、聞く側が全く聞いていなくても、伝えるべきことはきちんと伝えるということが、大切なのではないかなあと思いました。

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