« 2006年9月 | トップページ | 2006年11月 »

2006年10月

風炉から炉へ

Img_03951今は、だいたい11月から4月が炉の季節、5月から10月が風炉の季節となっていますが、昔は、柚子が黄色くなったら、あるいは、吐く息が白くなったら、そろそろだなあと思って炉を開いたそうです。まだ柚子は黄色くなっていないし、吐く息も白くなっていませんので、ちょっと早すぎなのですが、風炉から炉へ畳や道具の入れ替えを始めています。

この表は、葩会会誌№1で、Fさんが作成してくださったものです。

Ro_kara_furo_21

世界の青 ~茶碗編~  他

_img_0338 先日の葩会で使ったお茶碗です。

左手前の濃いブルーのお茶碗は、私の祖父が、もう40年くらい前になると思いますが、デンマークのコペンハーゲンで購入してきたもの。時計回りに、その隣の小ぶりのお茶碗は、祖父が祖父の友人から頂いたもの。中近東の国の出土品らしいです。一番奥の少しグレーがかったお茶碗は、昨年、陶芸家Iさんの工房で作らせて頂いた自作です。今回は替茶巾入れに使いました。その隣の濃いブルーのお茶碗は、伯父夫婦のトルコ旅行のお土産です。今年頂いたので、一番の新入りです。その隣の水色のようなお茶碗は、私の祖母が日本で購入したものです。高麗青磁のようです。

私が日本以外の国のものをいろいろとお茶に取り入れたいなあと思うのは、祖父母、特に祖父の影響が大きいと思います。祖父は、外国に行くと、ちょこちょこお茶に使えそうなものを買ってきていたようです。2人ともいわゆるお点前などはせず、ポットのお湯等で気軽にお茶を楽しんでいました。

先日お料理屋さんで、ある方が、残されたものをお持ち帰りになられていました。それを見て、祖父のことを思い出しました。祖父は、外食すると必ず自分の残したものを持ち帰っていました。胃の手術をしたことや、高齢だったこともありますが、戦争中、食べるものがなかったときのことをずっと忘れていなかったのだと思います。その方も、戦争中、シベリアでのことは、思い出すだけで涙が出てくるとおっしゃっておられました。祖父はてんぷらうどんのようなものでも持って帰るというので、私はよく恥ずかしいからやめといて・・・とぶつぶつ言っていましたが、その度、「アメリカには、ドギーバックというものがあるんだぞ。お前はそんなことも知らんのか・・」と全く聞き入れませんでした。祖父が亡くなって数年経った頃、パリのカフェで、注文したパンが多すぎたので、そうだ、これ持って帰って途中で食べよう・・と後でむしゃむしゃ食べながら、ふと、祖父のことを思い出しました。あんなにぶつぶつ言っていたのに、自分も同じことをしているのに気付き、おかしいやらどこか物悲しいやら、とても複雑な気持ちだったのを覚えています。

この時、教育というものはとても時間がかかるものなのだなあと思いました。たいていは、教育してすぐにその効果が出るのではなく、かなり時間が経った後、「そう言えば、あの時、おやじこんなこと言ってたなあ」とか、「先生こんなこと言ってはったなあ」と初めてわかるということも多いように思います。気付いたときには、教えてくれた人は、すでにこの世にはいないということもあるように思います。だから、大人は、例え、聞く側が全く聞いていなくても、伝えるべきことはきちんと伝えるということが、大切なのではないかなあと思いました。

京菓子

_img_0328 _img_0366_5

左が13日、右が14日のお菓子です。14日は葩会でした。

最近、色物のお菓子から遠ざかり気味なのですが、両日とも、日本の茶の湯が初めての方がいらっしゃいましたので、いわゆる京都の和菓子をお出ししました。13日は、スペイン、ドイツ、スウェーデン、日本、14日は、スイス、ドイツ、日本と両日ともインターナショナル茶会でした。

左は、もみじと光琳菊です。いつか、もみじのお菓子は秋が深まるにつれ、色が変化していくと書きましたが、今はこんな色合いでした。光琳菊は、江戸時代の画家、尾形光琳のデザインした菊のことです。  右は、栗きんとんと吹き寄せです。吹き寄せの中味は、もみじ、銀杏の葉っぱと実(の種)、照り葉、松葉、まつぼっくり、松茸です。栗きんとんについている木のスプーン、ヘラのようなものは、前日にスウェーデンの方がおみやげとして下さったものです。たいていは、黒もじのお箸を使うのですが、きんとんはやわらかいため、お箸では取りにくく、ちょうどいいのを頂いたので、早速使わせていただきました。お皿に盛り付ける時も、とてもスムーズでした。ありがとうございました。

茶会の数日前に和菓子屋さんに出向き、店頭に並んでいる商品を見たり、店員さんに写真を見せていただいたりして、どのお菓子にするか、吹き寄せはどのお菓子をどれだけつくってもらうか等を決めました。その後、お店から電話がかかってきました。吹き寄せの松茸につくね芋が入っていますが、アレルギーの方はいらっしゃいませんか?とのことでした。つくね芋はアレルギー対象商品らしいです。このつくね芋は、光琳菊のおまんじゅうにも含まれています。スウェーデンの方だったと思いますが、中はred beans との説明の後、では、この外側はと尋ねられ、japanese potatos and sugar と言うと、potato?ととても驚いていらっしゃいました。

一を聞いて十を知る

一を聞いて十を知る。

モーツァルトの音楽を聴きながら、弾きながら、このことについて考えていました。では、なぜ、一が十に飛ぶ必要があるのか?それは、何かをするには、人の一生というのは短すぎるからなのではないかなあ・・と思いました。1,2,3・・・と順番に行っていたのでは、とても時間が足りない。どの分野でも、名人と言われる人はみな、1が10に飛ぶような感覚をお持ちなのではないかなあと思いました。1,2,3・・と順番に行く人と、1が10に飛んでしまう人とは、なかなか共感し合えないと思います。共感できるのは、1,2,3・・・と順番に行く人がかなり長い時間がかかって10までたどり着くか、あるいは、1から10に飛ぶ人が、2~9のことを説明してくれるか、このどちらかのような気がします。ただ、1から10に飛ぶ人にとっては、2~9は全く必要がないもののように思います。これは私の印象ですが、モーツァルトは、1が100くらいに飛んでいるように思います。1が10くらいだと、あれだけの短い生涯に、あれだけたくさんの素晴らしい曲を作ることはできないと思います。

では、千利休はどうだろう・・と考えてみました。1が10に飛ぶような感覚の方であるというのはわかるのですが、モーツァルトのように具体的には数字が思い浮かんできませんでした。なぜだろう・・と考えてみました。その理由は、今読み進めている、南方録にあるように思います。この書物は、真偽性が疑われているところがあります。私はまだすべてをじっくりと熟読したわけではないので、はっきりしたことは言えませんが、今の段階でも、私が調べたものと、これは、史実に合わない、江戸時代でないとおかしい・・というところや、感覚的な問題として、千利休ほどの方がこんなことをおっしゃる、こんなことをなさるのはおかしい・・と思うところがあります。しかし、すべてがそうであるわけではなく、例え千利休でなくても、同レベルの茶人でないととてもこんなことはできない、こんなことは言えない・・・というところもあります。こういうことが混在しているので、焦点が定まりにくいのだと思います。よって、これはしばらく保留にしておこうと思います。

_img_0326_1

先日のお花です。

数え切れないほどの花を生けて、今更ながらですが、この花と同じお花は、私を含めてもう誰も生けることができないのだなあと思いました。この咲き具合、この曲がり方、この蕾のつき方・・・等々のお花がもう一度これだけの数集まることは二度とないのですから・・・。今更ですが、この花を生けてみてそう思いました。

庭掃除 その2

_img_0300_1先日(9月20日)のお三人衆、いつの間にか、弾けていました。機が熟したのでしょう。

昨日、庭の掃除をしている時、あれっ、こんなところに小鯛が落ちてる・・と思ってよく見たら、10年くらい池にいた金魚でした。2匹いたのですが、1匹は見つかりませんでした。なんか変なにおいがするなあ・・・と思っていると、その近辺に糞がありました。犯人の落し物だと思われます。10年間ずっと無事だったのですが・・。穴を掘って埋めて、菊一輪とお線香を御供えしました。

他に昨日庭で気付いたことは、、、直径3ミリほどの小さいカタツムリ。細い笹の後ろにちょこんとひっついていました。生まれたてでしょうか?近くの壁に親かと思われる大人のカタツムリもおりました。あと、蜘蛛。昨日きれいに蜘蛛の巣を取り除いたのですが、今朝見ると見事に美しい糸が紡がれていました。夜中に作ったのでしょうか?みんな必死なんだなあと思いました。取るか取らないか迷ったのですが、結局取りませんでした。それと小鳥。時折、いろんな鳥がさえずっていたのですが、まるでバックミュージックに流しているモーツァルトの曲に合わせて歌っているようでした。

ううーん、この頃、このブログ、その2、3・・シリーズが多いですね・・。

« 2006年9月 | トップページ | 2006年11月 »

フォト
2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

最近のトラックバック

無料ブログはココログ