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2006年7月

金の陽と生せんべい

私の友達が、珍しいお菓子を送って下さいました。ブログでいろいろとお菓子のことを書くと、こういういい事があるのだなあと思いました。私の意図を汲んでくださって、素朴で、材料がよく見えて、体にやさしいお菓子をたくさん見つけてきてくださいました。

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これは、徳島の鳴門金時を使った“金の陽”というお菓子です。原材料は、鳴門金時、砂糖、蜂蜜です。私がこのお菓子について特に気に入った点は、まず、四角形の形が不揃いであること。そして、ところどころにお芋の皮がついていることです。いかにも手作業、手作りのおやつという印象で、やー、お芋やん・・ととても嬉しくなりました。

それと、蓋置に使ったさざえ自身の蓋?ていうのですか?も何とか何かに使えないだろうか・・と考えて、お菓子の盛り付けに使ってみました。ちょうど海の日でもありましたし・・・。

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もう1つは、愛知県の“生せんべい”というお菓子です。原材料は、米、黒糖、上白糖、蜂蜜、食塩、小麦粉です。せんべいと言いましても、いわゆるせんべいのようなお菓子ではなく、柔らかい、半生菓子です。

このお菓子を見て、アイスボックスクッキーを思い出しましたので、このお菓子を縦に細長く切って、くるくると巻いて、このように盛り付けてみました。

盛り付けに使った笹は、いつか使ったものを、忘れてしばらく放置してあったのですが、とてもいい香りがしましたので、使ってみました。取ったばかりの笹は、ちょっと青臭い臭いがするのですが、乾燥した笹はいい香りで、笹を使ったお菓子とかもこういう香がします。

このお菓子器は、八寸というお茶のお料理を盛り付ける時に使う器ですが、今回初めてお菓子器として使ってみました。

日本には、まだまだ私の知らないお菓子がたくさんあるのだなあと改めて思いました。

蓋置

さざえを頂きました。中身を美味しく頂いたあと、殻を見ていたら、七種の蓋置を思い出しました。このさざえを蓋置として使ってみたいなあと思い付き、試してみました。

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左側が、私がさざえの蓋置としてもっているもの、右が本物のさざえです。蓋置として作られたものは、もともと蓋をのせるように作られたものですので、釜の蓋が水平にちゃんとのるのですが、本物のさざえは、蓋が転げ落ちないようにするには、ちょっとこつがいりました。でも、いくつかのさざえにのせてみたのですが、どれも、置き方を工夫すれば、ちゃんと蓋も柄杓も置くことができました。他の方にもご協力頂いたのですが、皆さん、ちゃんと蓋がのっていました。今回、本物のさざえにのせて見て、こんな水平じゃないものに蓋をのせてみよう、これを蓋置に使おうと考えついた人はすごいなあと思いました。

このさざえを見ていて、あれこれ思いをめぐらせていたら、私も自分の好きな蓋置を7つ、探してみようかなあと思いつきました。今は、グローバルな時代ですので、世界中のものから7つ選んでみるのはどうだろうと思いました。その1つ目は、すでに私の手元にあります。右が利休好みの竹の蓋置、左が私が以前オーストラリアで買ってきた、木工細工の

_pict4460_2 _pict4463 ペンたてですか、なんですか?です。この蓋置(今は)には、思い出があります。これは、ケアンズの近郊にいろんな動物を見に行くバスツアーに参加した時に立ち寄った、山の中の小さな村のお店で見つけました。休憩で止まっていたバスが出発する時間になって、急いで戻ろうとしたら、ふとこれが目に入りました。この瞬間、私は2つの選択を迫られました。1つは、集合時間だし、こんなところで置き去りにされたら困るので、心残りではあるが、速やかにバスに戻る。もう1つは、例えここに置き去りにされたとしても、どうしてもこれは買わねばならぬ。というものでした。で、即断で、私は後者を選択し、店の人を呼んでお金を払ったりしている間も、どうやって1人でここから帰ろう・・とずっとあれこれ考えていたのですが、ぴゅうーんと走ってバスのところに戻ったら、まだ待ってくれていました。添乗員さんには怒られるし、一緒に行った友達にも怒られるし、散々でしたが、これが手に入って私は大満足でした。ほんとに迷惑な人ですね。私・・。

右の写真は天地を逆にしてみたのですが、これでも蓋置として使えそうですね。なんか、オーストラリアと日本だなあと、この2つを比べると思います。

10年ぶりのトマト

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これは、第69回葩会で使った香合です。10年ほど前にパリに旅行した時に、一目ぼれして買いました。お香合にぴったり・・と喜んで買ってきたのですが、この10年ほどずっと、どうしても使うことができませんでした。それは、お茶の時に使う香合は、蓋が取れるものが使われますが、これは、蝶番でつながっていて、蓋が取れないからです。お茶をあまりなさらない方にとっては、お香入れとして使うのに、蓋が取れようが取れまいがなんでそれがそんな問題なん?っておっしゃるようなことなのだと思いますが、これが、なかなかできないんですね。なかなか難しい・・・・・。うーん、こういうことが、型にはまるということなのだなあと最近やっと気付きましたし、型というのは、型にはまらない人を型にはめるところにとても意味があるのでは?とこの頃思います。でも、お陰さまでやっと使うことができ、どうやら、順調に型から出つつあるようです。

では、今が旬のトマトを使ったお料理を2つご紹介します。

これは、トマトの上の方を切って、中をくり抜き、その中に、湯がいてつぶしたじゃがいも、細かく切ったゆで卵、玉ねぎのみじん切り、細かく切ったきゅうりをマヨネーズ、塩、胡椒で味付けして詰めました。以前、何かで見たときには、中にツナが入っていたような気がします。あと、コーン、細かく切ったハム、ベーコンなどを入れてもいいと思います。器のトマトも食べられるので、くり抜きすぎない方がいいと思います。先日、フランスの料理の雑誌を見ていたら(読んでいたわけではありません・・)、プチトマトを同じように器にして、中にいろいろと詰めてありました。フランス料理は手が込んでいるなあと思いました。

もう1種類は、薄くきったトマトに、スライスした玉ねぎ、その上に細かく切ったパセリをのせて、ポン酢をかけました。とてもさっぱりとしたサラダです。どちらも、ちょっとしたおもてなしにもいいように思います。

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昔の知恵

では、しばらくお休みしていた炭の話しに戻ります。

_pict39891_2 これは、お茶の炉中です。下火となる炭が3つ入っています。この下火はガスでおこしました。これに、炭手前をして、いつかご紹介したいろいろな大きさの炭をついで、お湯を沸かします。爪のように見えているところ(3つあります)、その五徳の上に釜がのります。

そして、お茶会が終わると、炉中の炭の中で、形の残っている炭は火消しつぼに入れます。火消しつぼに入れて空気を遮断すると、火が消えるので、またその炭を使うことができます。下がその写真です。で、釜の中に残っているお湯で釜を洗い、洗った釜は、またこの五徳の上にのせておきます。そうすると、残っている小さな炭とその余熱でお釜が乾きます。釜は鉄でできているので、よく乾かさないと錆びてしまいますが、あまり強い火で乾かすと釜が傷んでしまいます。この残っている炭くらいがちょうどいいわけです。

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私は、茶会の後いつも、なんて無駄のない合理的なやり方なのだろうと思います。今なら、お湯を沸かすもの、洗うもの、乾かすもの・・と、すべて別々だったりしますよね。昔の人の生活の知恵には驚かされます。これは、今の日本人が忘れていることの1つで、ちゃんと思い出さないといけないことなのではないかなあと思います。何百年も伝わってきたもので、今のこの現代に必要とされるものが、お茶の中にはたくさんあるような気がします。

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